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「演技に厚みがない」とか「演技に深みがない」と言われて悩んでいます。どうすればいいのかまったくわかりません。具体的な質問でないことは分かっているのですが何かアドバイスをお願いします。 |
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人の気持ちには今の気持ちが暴走しないようにするためか、バランスを取るため、常に逆の感情が働いています。
例えば相手を愛する気持ちに対しては自分も同じように愛されたいという気持ち(欲望)が働きますし、相手に愛を告白する時は希望の裏に恐れが伴います。
それなのに多くの俳優は台本のセリフやト書きに書いてある気持ちを単純に受け入れすぎています。
例えば「彼は彼女に自分の気持ちを告白する。彼は彼女の答えを確信し、顔は自信に満ちている」というト書きがあったとしても生身の登場人物の心には多かれ少なかれ葛藤があるものです。
もしなければそのシーンはテンションがまったくない、きわめてストーリーを追うだけの説明的なシーンになってしまいます。
この説明は劇中で使う音楽を例にとると良くわかりやすいかもしれません。
恋人同士がものすごい剣幕で喧嘩し、ついに女性は部屋を出て行く。男性がドアを蹴り彼女を罵倒する言葉を叫ぶ中、優しく静かなバイオリンの音楽が流れる。
どういう効果があるかは想像してみてください。
このように俳優の気持ちにテンションがあるとストーリーに厚みや深みと言ったものが生まれます。
人の気持ちと言うのは単純ではないのです。
もし単純な場合があったとしてもそれはわざわざ演劇として表わす価値のないものですからあなたの演技には常に逆の感情を含ませるべきです。
そうすればそこにテンションができ、「厚み」や「深み」が生まれるはずです。 |
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